令和最初のお客様!銀婚式の記念に作る手作り指輪 お客様のお品物を溶かして作る”鍛造製法” 千葉県船橋市からのご来店
こんにちは!ラ・シュシュスタッフの富田です✨
段々夏らしい陽気になってきましたね。
夜に外を散歩するとあたたかくて、むわっとした夏特有の空気が漂っています。
ご近所さんのお夕飯のにおいも合わさって、
小さい頃に行った夏祭りを思い出します…
ちょっとノスタルジックな気分でのお散歩が出来ます
世界にワンペアだけの指輪を手作りで 内側の刻印は令和ならではの…
今回は銀婚式の記念に、と千葉県船橋市から群馬県高崎市にある当店まで
はるばるご来店下さったY様&S様の手作り指輪の制作のご様子をご紹介いたします💕
今回お2人に選んでいただいた作り方は、
お客様自身が金属を溶かす所から始まる「鍛造製法」です。
お2人にお持ち頂いたプラチナ900(Pt900)のリングを
溶かし、指輪を制作していきます✨
最初は火を使ってお持ち頂いたリングを溶かしていただきます🔥
目を保護するために専用の眼鏡を付けていただきます。
どきどき…
こちらが完全に溶かし切ったプラチナ900(Pt900)です。
2つのリングが溶けて一つの塊になりました✨
触れるくらいに冷やし、安全に配慮してから、次の工程に移ります…
型に流し込んで、ある程度形が整えられた金属を、
しっかりと形を整えるために工具で抑えながら木槌で叩いていきます。
木槌で叩くことで、金属の形を整え、金属をより固く、丈夫にすることが出来ます💪🔥
次は形を整えた金属を、ローラーで引き延ばしていきます。
前の工程で金属を四角く整えたのは、
ここでそれぞれの面に均等に圧力がかかるようにするためです。
全ての面が同じくらい引きのばされるように、
この面をやったら右の面、というように回転をさせながらローラーに入れていきます✨
ある程度引き延ばすことが出来たら、一度火を加え、金属を柔らかくしていきます。
引き延ばす前に木槌で叩いている為、金属は固く圧縮されています。
そのため、火を当てずに無理にローラーで引き延ばしてしまうと
せっかくここまで伸ばしてきたお品物が割れてしまう危険があります😨
火を当てて柔らかくし、きちんと冷ましてからまたローラーで引き延ばしていきます。
お2人のリングを作るのに十分な長さになるまでこの工程を何回か繰り返していきます。
十分に引き延ばせたら、次は切断をしていきます。
お2人のリングサイズに合わせて長さを調整します。
綺麗にまっすぐ切れるよう、集中して切ります…
綺麗に切れましたね✨
綺麗に切っていただくことが出来たので、次は金属を丸く曲げていきます。
専用の台に金属の棒を当て、木槌で叩くことで、徐々に曲げることが出来ます。
木槌で叩きながら、反対の手で少しづつ金属をずらさなければならないので
コツのいる作業です💦
こちらが途中経過です。
これをリングの形になるようにさらに曲げていきます✨
こちらが丸く曲げる工程が完了したお品物です。
綺麗に丸みが出せていますね✨
次は溶接です。
曲げたことで丸くなったお品物の端と端を火を使って繋げていきます💕
ここで、切断をした際に断面をまっすぐにしたことが生きてきます✨
溶接個所の周りの金属も一緒に溶けてしまわないように、
溶接個所の融点をまわりより少し低くするものを塗って火を当てていきます🔥
溶接ができたら、次はリングの形を整えていきます。
ただ金属の棒を曲げ、丸めただけだと、お品物の形は真円ではなく、
すこしいびつな形になってしまいます。
金属でできたリング棒にリングをはめ、
浮いている所があれば木槌で優しく叩いていきます💗
叩くことで、リングはリング棒のより細い場所へ逃げて小さくなろうとするので、
リングを指で下に抑えながら叩きます。
こまめに職人がリングを外し、サイズを細かく図りながらの作業になりますので
ご安心くださいね😌✨
こちらが真円を出したお2人のお品物になります💍
丸めたばかりの頃のお品物と比べると明らかに綺麗な円ですね✨
次は磨きの作業です。
溶接によってぼこぼこしてしまった所や、黒ずんでしまったお品物を
電動のヤスリを使って研磨していきます。
磨き材を使ってピカピカに、丁寧に磨いていきます。
この工程になると集中して無言になるお客様が多くいらっしゃいます😄✨
こちらがピカピカに磨いたお品物です。
溶接をした後は反射しなかった光が反射するほどピカピカになっています✨✨
次は槌目加工を施していただきます。
お好きな大きさの金づちを使ってリングに槌目を付けていただきます。
指も一緒に叩いてしまわないよう、気を付けて作業をしていただきます。
これでお客様の作業はすべて完了しました✨
この後、当店の職人がお客様のお品物をお預かりし、
サイズお調整など最終調整を行います。
お2人は内側への刻印もご希望でしたので、刻印もこの段階で入れさせていただきます。
お2人がご希望された刻印は「Happy with Y . R1.5.7」。
令和ならではの刻印で、R1の刻印の前には小さなお石が留まります。
お仕上りが楽しみですね💕
お2人にお品物をお渡しした後に、お仕上りを別のブログでご紹介いたします✨
ぜひご覧ください💖
【手作り結婚指輪&ジュエリー リフォーム&ジュエリー修理の専門店】
群馬県高崎市上並榎町73-3
LA CHOU CHOU(ラ・シュシュ) blog更新 富田