彫金工具の使い方 パート1 ラ・シュシュの彫金工具たちの紹介
彫金工具のいろいろ
スリ板・・・
指輪やペンダントなどの貴金属を、削ったりするときに使用します。
自分お好みに板に切り込みを入れて使います。
リングゲージとサイズ棒・・・
指輪のサイズを測るものがリング棒。
何号の指輪が合うのか指にはめて確認するのがリングゲージです。
ノギス・・・
プラチナや金などの貴金属の長さや幅、厚さなどを測る時に使います。
写真下は、昔 私たちが教わった時のノギスです。見方にちょっとコツが必要ですが・・・
現在使用しているのは写真上、デジタルノギスです。電源を入れて「0」にリセットして測れば、
数値がデジタルで液晶に表視されるので、初心者でも簡単に使えます。
ラ・シュシュでは、お客様が創る手作り婚約指輪(エンゲージリング)や、
手作り結婚指輪(マリッジリング)のときにデジタルノギスを使います。
数値が液晶にデジタル表示されるので初心者にもわかりやすくなっています。
ワックスを測る時はカーボン製デジタルノギスを使い、ワックスが傷つかないようにします。
カニコンパス ケガキ・・・
ケガくとは、先端のするどいもので、ひっかきながら線を描くことです。
円を描くだけではなく、一定の幅に線を引くことが出来るので大変便利な道具です。
糸鋸・・・
プラチナや金などの貴金属を切る道具です。
糸と呼ばれるだけあって糸鋸の刃は大変薄くなっています。
刃の厚さがさまざまあり、「3 ・ 2 ・ 1 ・ 0 ・ 1/0 ・ 2/0 ・ 3/0」と刃が薄くなっていきます。
ヤスリ・・・
指輪などの制作時や、指輪サイズ直しなどに使います。
粗さは荒目、中目、細目、油目の順番に細かくなっていきます。
バーナー・・・
プラチナや金などの貴金属を溶かしたり、指輪のサイズ直しなどに使います。
画像2点ともガスバーナーです。
火力を高めるため、酸素の量を調節して、約2000度まで温度を上げることが出来るので、
プラチナなどの金属を溶かすことができます。
火床・・・
写真真ん中は「チョコ皿」。
プラチナや金などの貴金属をこの皿の中に入れて、バーナーで溶かします。
その左隣にある白い丸い入れ物は坩堝(るつぼ)です。
18金イエローゴールドなどを精錬した後に、坩堝で金を取り出し18金ホワイトゴールドなどに変えてゆきます。
坩堝の左上は、「フラックス」です。金は火を当てると酸化してしまいます。
そのためロウがうまく流れなくなるので「酸化防止剤」として塗布します。
プラチナは酸化しないため、フラックスは使いません。
彫金工具の色々でした。次回の彫金工具の仲間たちを楽しみにしてください。
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ブログ担当 天夢天夢