金属アレルギー対応・タンタル・ハフニウムの結婚指輪 制作(加工方法)風景公開
レアメタルで結婚指輪、制作の風景は・・・
金属アレルギー対応のタンタルとハフニウムで結婚指輪の制作依頼を千葉県八千代市の
お客様より頂きました。直接ご来店いただき、タンタルやジルコニウム、ハフニウム、
ニオブ、チタンなどの実物の商品をご覧いただき、お選びいただきました。
店頭にてご覧いただけます、タンタルの結婚指輪
店頭にてご覧いただけます、ジルコニウムの結婚指輪
店頭にてご覧いただけます、ニオブの結婚指輪
タンタルや、ハフニウム、ジルコニウムなどのレアメタル無垢材を、仕入れるのに
海外からの取り寄せの為、2か月前後の期間が必要となりますが、LA CHOU CHOU
では、すべてのレアメタル在庫を常設しておりますので、納期は最短で2週間から
対応しております。
制作風景・・・
最初は、お客様が選んでいただきました結婚指輪のデザインとサイズに合わせて
レアメタルをカットするために、パソコンでデーターの指示書を制作します。
PCからプリントアウトします。10000/1mmまで合わせます。
1ミクロンは0.001mmですから0.1ミクロン単位で合わせます。
ハフニウムをカットする位置が6.0104、タンタルは7.4246です。
ちょっと難しくて済みませんが、要するに精密すぎるくらい精密に合わせないと機械が
動いてくれないのです。
レアメタルをカットするのはこちらのワイヤー線です。太さは0.1mm~0.2mm
を使用します。
こちらが、ワイヤーカット放電加工の機械です。
電極となる【ワイヤー線に電流を流して】鉄やステンレス、タンタルやハフニウム、
などの導電性(電流の流れる)の素材を図面に合わせて、精密に切る事が出来る機械。
ワイヤー線を機械の上下でつないだ状態で使用する為、タンタルやハフニウム無垢材に
一旦、貫通穴(スタート孔)を開けておきます。
設定画面に沿って機械がスタートしました。まずは指輪の内面をくり抜きます。
真下(6時方向)からくり抜きをスタートして2/3くらい進んだところです。
分速で約4.0mm進みます。一カ所のカットに付き機械がスタートしてから15分
位の時間がかかります。内径と外径を2回かっとしますので30分くらいの時間です。
さらにプログラムの制作時間と機械への入力時間を合わせますと、一つのタンタルや
ハフニウムの指輪をカットするのに合計2時間くらいの時間がかかります。
内径のカットが終わり、外径のカットに入るためにプログラムを入力します。
「G03」とは時計と反対周りにカットしろと指示します。
「Y6.0104」とはスタートの位置です。
指輪内側をカットしたハフニウム無垢材の外側(外周)をカットします。
分速5.57mmで進んでいます
加工速度は分速4.2378mm。
加工距離(指輪サイズの外周)は52.5601mm。
加工全長の距離は、57.6234mmです。
ハフニウムのワイヤーカットが終わりました。赤い矢印の部分で丸穴が開いているのが
今回かっとした部分です。
綺麗にカット出来ました。
こちらが、ハフニウムの無垢材です。大変高価な材料です。
ハフニウムやタンタルは、傷が付きにくい金属ですので、金やプラチナと違い
指輪が変形することもありません。
一番は、金属アレルギー対応の指輪であることですね。
タンタル無垢材から、切り出した指輪です。
赤の矢印先端にある小さな穴が、カットのスタート地点です。
ハフニウムの無垢材です。タンタルより白く白金(Pt)に近い色となります。
男性がタンタル、女性がハフニウムで制作させていただきます。
この後の制作風景は、後ほどアップしますのでご期待ください。
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【金属アレルギー対応の結婚指輪 専門店】
群馬県高崎市上並榎町73-3 LA CHOU CHOU(ラ・シュシュ)
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