Fortune(フォーチュン)腕時計の蛇腹ベルト調整 港区南青山
Fortune(フォーチュン)腕時計の蛇腹ベルトのサイズダウン
東京都港区のお客様より、Fortune(フォーチュン)腕時計の蛇腹ベルト調整の
お問い合わせをLINEで頂きました。
お客様からのお問い合わせ内容は・・・
「1960年製デッドストックの手巻き腕時計を購入したのですが、ベルトが大きく
回ってしまいます。
エバータイプ(蛇腹?)で、時計屋さんに昔のものは調整できないと断られ困って
います。
私の手首は約13.5センチですが、時計はバンド部分が約14センチ、文字盤の
ところが2センチあるため、ブレスレットタイプとは言え、やはり大きすぎ、
とても気に入っているため、どうにかサイズ調整していただきたいと検索して、
こちらにたどり着きました。
お手数ですが見ていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。」
手首回りが13.5cmにたいして、腕時計の大きさが15.5cmですから、
約2.0cm大きいですね。
こちらの蛇腹を2.0cmですから5コマ外します。
こちらが5コマ外した蛇腹時計です。
加工箇所が分からないほど、きれいに仕上がりました
お客様からの慶びの声が届きました・・・。
「こんにちは。
時計が無事に到着しました。
最初から私のサイズであったかのような自然で綺麗なお仕上がりに、
ただただ感動しました。ありがとうございました!
他店でサイズ調整もバンド交換も断られ、絶望的なところ、御社のHPにヒットし、
なんとか直りますようにと期待を込めてお願いし、ひとまず自分のサイズに近いものに
なれば、それだけで嬉しいと思っていたところ、こんなにも美しく仕上げてくださり、
本当に本当に嬉しいです。大切にします。
この度はご丁寧なご対応ありがとうございました。」
本当に嬉しい限りです。
今回お預かりしましたお品物も、本来ですと完全なる修理不可のお品物です。
弊社での、ご相談いただくお品物は、ほとんどが断られ続けて諦めてしまったお品物が
多いです。
お客様によって理由は色々ありますが、皆様色々な想いがあり修理をしたい気持ちが
伝わってきます。
断るのは簡単です。失敗しないためには未知の世界には挑戦しないことです。
しかし、それではお客様の慶びを追求できません。私たちも成長できません。
弊社の社是は「慶びの追及」です。売上目標が無い会社です。
「できない言い訳」よりも、「どうしたら出来るのか」を常に考えて、
修理・加工に取り組んでおります。毎日が挑戦の連続です。
正直、失敗もございます。
本来修理できない加工ですので、購入時のような完全な状態は無理でも、
出来る限り復元させていただき、大切なジュエリーが復元されて、お客様に使って
いただくために、誠心誠意取り組ませていただきました。
きっと、こちらの腕時計も喜んでいると思います。
素敵な持ち主に巡り合えたことに・・・。
お品物の気持ちと・使われる方の想いと・直す側(制作側)の願い。
この3つのご縁が大切だと思っております。
完全なる修復は不可能ですが、お使いいただくには問題なく修復加工をさせて
いただきました。
喜んでいただけて幸いです。
宅配でのお客様とは直接お話しすることやお顔を拝見することもできません。
お受け取り後のご連絡を頂けると、本当に嬉しく、次の仕事への活力になります。
ありがとうございます。
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ブログ担当 彫金師 平尾