ライオンズクラブ333D 2021~2022 第4回キャビネット会議&懇親会&会員増強とは
、委員長への引き継ぎが行われました。
矢内ガバナーから大関ガバナーエレクトへ
「原因と目的の違い」
毎年のように会員増強が叫ばれているのに、何故会員が減少していくのでしょうか。
「景気が悪いから」、「会費が高いから」、「出席規定が厳しすぎるから」、
「人口減少だから」、「人間関係の悩みから」「コロナ過だから」・・・etc と、
いろいろな原因(理由)をあげる人もいます。
これは原因論での物事の考え方です。このような原因があるから、このような結果が出た。
この考え方からは良い結果=会員増強は絶対にありえません。
何故なら、虐待を受けて非行に走り、むしゃくしゃして人を殺してしまった。
というのは原因を考えて結果を導いています。
虐待を受けた(原因)ことにより、殺人を犯した(結果)ことになります。
この方程式が成り立つのであれば、虐待を受けた子供は全員が殺人犯になります。
親から虐待を受けた場合、全員が非行に走ったり、悪いことをするとは限りません。
貧乏も同じです。
貧乏に育ちお金に困ったから、盗みに入った。原因を考えて結果に結びつけます。
貧乏人は、皆が盗みをしますか???
虐待や貧乏を経験すれば心に影響は及ぼしますが、
何(出来事)があったかではなく、どう心が受け止めたか(目的)、で結果が決まります。
貧乏を経験して、「努力をやめて他人の物を盗もうと考えたか」、貧乏を経験して、
「なにくそ負けてたまるか!今に見ていろ」と志を高く持って行動したかです。
コロナ過であっても、成長できる企業と衰退していく企業の違いは、
コロナという原因ではなく、どう対処したか、どう変化したかです。
事実ではなく、どう受け止めたかです。
退会理由は簡単です。
ライオンズクラブに入っていても、「つまらないから」辞めるのです。
「自分の居場所を見つけ出せないから」辞めるのです。
どのような理由(会費が高い・人間関係・景気が悪い)があっても、居場所があれば辞めません。
わたしがそうです。(人間関係は本当に苦しんでいますが、今は辞めようと思いません !(^^)!)
入らない理由も簡単です。
「お金がないから」ではなく、「景気が悪いから」でもなく、「魅力を感じない」だけです。
至って簡単な理由です。それを難しく、ややこしく考えていることに問題があります。
時代は大きく変わってきたのに、行動や戦略はたいして変わっていません。
易不易の原理のように、変えてはいけないことは「奉仕の心」、
変えるべきことは「奉仕の内容」「会議の内容」「例会の内容」などを明確にすることです。
マンネリは楽ですが、必ず敗退してゆきます。組織も奉仕活動も10~30%くらいの入替が必要です。
人間の判断基準は、たった二つです。「損 得」 と 「好き 嫌い」 です。
損得や好き嫌いは、悪い事ではありません。(経営・食事・結婚)
しかし、損得・好き嫌いだけの人生が幸せでしょうか。
損 得 + 好き 嫌い + 人の役に立つ(人に慶ばれる)、この3つのバランスを持った生き方ができたら最高に幸せであり、生きていて良かったと思えることができるのです。
なぜなら、人の役に立っているという事は、他人から「認められている」からです。
認められるという事は「承認」されたという事で、「自分の居場所が見つかった」という事です。
ここにいてもいいんだ。ここは、居心地がいい、と思えることです。
家庭においても、職場においても、地域においても、「自分の居場所」があれば、
苦をそれほど苦に感じないで生きることができるのです。
人生に苦はつきものですが、同じレベルの苦でも大きく感じてしまうか小さく感じるかは、
居場所がある人とない人では大きく違ってきます。(3回目は居心地がいいから頑張れる)
(認めることと、褒めることは違います。褒めると人はダメになります。)
会員増強ができない理由は、自分の居場所が見つかっても、会員増強に楽しさがないからです。
苦しさしかないのです。
おしりをはたいても、会議をしても、講習会をしても、会員は増えません。
自分の居場所がない人が、会員を増やすことなど絶対にありえません。お金や損得や名誉が目的なら別です。
何のために(目的)会員を増やすのですか。会の運営費のため?国際協会のため?自分の成績のため?このような理由であれば絶対に増えません。
自分自身が、人の役に立っていることが実感できて、自分の居場所ができて、
認められて居心地が良くなり、「ライオンズクラブは楽しいよ!」「素晴らしいよ!」と思わなければ、
会員増強はうまくいきません。家庭でも職場でも組織でも「素敵な場所」と思えなければ繁栄はありません。
「承認」+「楽しさ」が重要なのです。
まれに間違った対応をしている講習を聞きます。褒めて育てる、、、なんてNGです。
褒めるのではなく認めるのです。
褒めるのは上下関係があります。
認めるのは対等の関係です。
ライオンズクラブは、地域への奉仕活動です。
楽しい奉仕活動をしながら、会員が増強出来たら楽しいですよ!
地域のニーズに合った奉仕活動をしましょう。
もっと他人や地域に耳を傾けてください。
小中学校(運動会・家庭課・読み聞かせ・通学路の草刈り)や商店街、LGBTや引きこもり支援団体や高経大(4,000名)とのコラボ、新島学園の海外研修、弁当の日(フレッセイ)等、沢山の要望があります。
私たちが良いと思う活動ではありません。地域が良いと思う活動です。
やるのは自分ですが、評価は他人が行います。
地域に認められる奉仕活動が大切です。地域に認められる(承認)=自分の居場所ができるのです。
ハナミズキ通り商店会では、「地域をみんなで楽しく育てよう!」をテーマに6月3日にスタートしました。これからの商店街は、「地域と一緒に考えて」、「地域と一緒に取り組んでいく」ことです。
顔を合わせる回数が増えて、徐々に仲良くなってゆき、飲みにいって、「ラインズクラブって良い団体だね」と言われることを目指しています。
友人知人を誘うのはマルチみたいな感覚が強いですね。何故ならライオンズクラブの魅力は知らないで、自分の人脈の強さだけで入会させるからです。
これから出会う未知の人達と仲良くなって、無限の人たちにライオンズクラブの魅力をある程度理解してもらってから誘う方が楽しいですよ。時間がかかりますが、この連鎖ができたら会員増強が簡単で楽しくなります。
時間をかけて実ったものは、なかなか枯れません。(年輪と同じ)
クラブやゾーンを乗り越えて、しがらみや派閥も乗り越えて、「地域密着型」「前向きな人」「失敗を恐れない人」「頭の柔らかい人」「明るい人」に3~5名くらい参加して頂けることを強く望んでいます。
色々な商店街や、各地域で困っていることに耳を傾けて、ライオンズクラブが一緒に活動(奉仕と戦略)すれば、最高の地域貢献ができて、地域からライオンズクラブが認められ、自分の居場所ができて自らが幸せを感じ、自然に仲間が増えてゆきます。原因の追及はやめて目的を追求してゆきましょう。
追伸
諮問委員会でも各種会議でも、その場での意見は言わないで、後で「ああだ!」「こうだ!」と言う人がいますが、できたら思ったことは発言して議論してゆくことが望ましいと思い、書かせていただきました。賛否両論あってこその会議です。
ライオンズクラブが良くなるためには、どうしたらよいかを、真剣に考えている方々が真剣に、本音で議論して頂けたら有難い限りです。
貴重なお時間を頂きましたことを心から感謝申し上げます。
良きご縁に・・・合掌
ライオンズクラブ国際協会 333D地区
次期3R2Z ZC平尾利政