木目金で手作り結婚指輪の制作(鍛造製法)LA CHOU CHOU
木目金で作る結婚指輪
日本の伝統工芸である「木目金」
今回は、銀銅地金で木目の指輪制作です。
鍛造(たんぞう)製法での制作過程をご紹介いたします。
22mm角の「銅」」と「「銀」」を交互に26枚重ねます。
表面の酸化は綺麗に取り除きます。
26層に重ねた「銅」と「銀」を鉄のフレームで挟んで圧着します。
銀の融点が960℃。銅の融点が1080℃ですが、
銀と銅の接地面での融点が750℃となります。
バーナーで加熱しながら「銀」と「銅」を750度で加熱し続けます。
圧着された26層の「銀」と「銅」がこちらの画像です。
重量は約100gです。これを2等分に切ります。
切断しました断面です。
バーナーで火を入れて「なまし」ます。
ハンマーで叩きます。
ある程度の大きさにしたら、彫金ローラーでひいてゆきます。
「銀」と「銅」の層がはっきりわかります。
火を入れて、なまします。
さらに、彫金ローラーで伸ばして、またなまします。
約50gの角棒が出来上がりました。
さらにローラーで伸ばしてゆきます。
ちなみに、LA CHOU CHOUでは6台の彫金ローが稼働しております。
金属の種類・重量・平打ちや甲丸など、使い方に合わせております。
のばした角棒を、1/3にカットします。
バーナーで、なまして・・・ローラーにかける。
この繰り返しで、角棒が伸びてきます。
3mm角の角棒です。
さらに伸ばして・・・。
こちらの彫金ローラーは「ドイツ製」です。
2.5mm角まで伸ばしました。
この角棒を、ヤットコで挟み「ねじる」ことで模様を着けます。
浅くねっじてみました。
9号リングを作りますので約60mmでカットし丸めます。
切り口を合わせて、フラックスを塗りロウ付けです。
ヤスリヲかけて磨くと、綺麗な模様が浮かび上がってきました。
バフ掛けをして「木目金 指輪」の完成です。
「銀」と「銅」の層が綺麗にみえます。
同じ地金で、もう1本制作しますが若干模様は変わります。
こちらの木目金リングは、結婚指輪としてお創りしました。
お客様のご要望により「銀」と「銅」で木目金リングの制作を承りました。
もちろん、お客様自身で手作り指輪の制作もできます。
「結婚指輪」や「記念リング」など、色々な用途でお創りいただけます。
【手作り結婚指輪&ジュエリー リフォーム&ジュエリー修理の専門店】
群馬県高崎市上並榎町73-3
LA CHOU CHOU(ラ・シュシュ) blog更新 彫金師 平尾
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