ステンレス指輪の復元

福岡県の小牟田市より、バラバラに切断されてしまったステンレス指輪の復元です。
おそらく消防署で切断されたと思われます。１本のステンレスリングが３等分に切断
されています。

指輪が指から抜けなくなってしまったときに指輪を切断しますが、今回の場合は
数字の部分を切ってしまっています。数字と数字の間部分を切って頂ければ
完全に復元できるのです、こちらの数字部分のみ復元できません。

ダイヤモンドの近くは切らないで！
修理する場合は、なるべくダイヤモンドなどの石が留まっている場所から遠ざけて
切りましょう。修理代金が安く済みます。

ダイヤモンドが留めてある方の指輪をアーク溶接にて修理した写真です。

もう一つの文字が刻んであるステンレス指輪をアーク溶接する前の写真です。

アーク溶接後、ステンレス指輪の外側のみを仕上げた写真です。

２本の指輪を一本にはめ込みました。ダイヤ付きの指輪の内側の外周と
文字盤の指輪内側の外周の長さを合わせないと組むことができません。
溶接する前に指輪の寸法を計算しながらアーク溶接作業となり、切り方がガタガタ
でしたので困難な作業でした。

無事に元の状態のステンレスリングに復元出来ました。
ダイヤモンドの爪留めにガタツキがありましたので石留もしました。
無事に持ち主が待つ福岡県大牟田市に発送させていただきます。

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