ＧＵＣＣＩチェンジベゼル　電池交換は即日１０分仕上げ

2020.7.27

ＧＵＣＣＩチェンジベゼルの電池交換

懐かしいモデル、GUCCIチェンジベゼルの修理です。

お客様から頂きましたＬＩＮＥでのご相談内容は・・・
「加工の詳細は、
・2年程前に地元の時計屋で電池交換をお願いしたが、取り扱いのない電池で断られた。
・その時に蓋や部品を外したまま返却された。

・GUCCIに問い合わせた所、修理が出来ない型だと言われた。

・購入日は1991年4月18日

・今日、他の時計屋に修理をお願いしたところ、蓋が空いたまま月日が経っている場合
湿気やゴミが付いている可能性があり、修理が難しいと言われた。
そもそも蓋が空いたまま客に返却することがおかしいと言われた。

中身以外（刻印など）はとても綺麗で状態が良いと思います。
母から譲り受けた物なので、なるべく外観などはそのまま残しておいていただけたら
嬉しいです。」

このような内容でした。何とも情けない時計屋さんがあるものです。

GUCCIチェンジベゼルが届きましたので確認させていただいたところ・・・

裏蓋変形・電池の液漏れあり・電池交換・裏蓋に付いているセロハンテープの粘着掃除
・内部掃除等が、修理加工内容となります。
おそらく無理に裏蓋を外したことが原因ではないでしょうか。
さらに長期間が経過しているようで、裏蓋のセロハンテープが老化しており、粘着も
ねっとり張り付いてしまっていました。
裏蓋がはめられなくなってしまったため、セロハンテープで留めてしまったのか・・？

GUCCIチェンジベゼルは１９８０年代に初期のモデルが登場しました
初代のモデルはバングルが１本になっています。
こちらのモデルは２代目のチェンジベゼルです。

GUCCIチェンジベゼルの裏蓋開閉のオープナーが販売されていますが、
このような工具は使いません。

本来工具は買うものではなく、ドライバー１本でもネジに合わせて制作して
ゆくものです。
下の写真はステンレスの棒から削って、GUCCIチェンジベゼル専用に制作した
オープナーです。
ステンレスの棒は５００円程度で売られていますので、６本くらい作れます。
フックの丸みや幅を、開けやすい寸法に制作します。